歯の基本構造
【歯って何よ?】
心の師、O田A子先生も仰っていましたが、歯の定義は象牙質があることです。象牙質(厳密には真皮性象牙質)を有する歯を真歯といいます。
【どんな構造してるの?】
一般的に言う「歯」の構造には、エナメル質、象牙質、歯髄があり、「歯周組織」にセメント質、歯根膜、歯槽骨があります。
歯の本質である象牙質は、弾性を持つ比較的柔らかいもので、とてももろいのです。そのもろさをカバーするために、固いエナメル質が必要です(ダイアモンド:モース硬度10/エナメル質:6〜7)。逆に言えば、固すぎるエナメル質も脆く、それをカバーするために弾性がある象牙質が必要なんです。
歯周組織は、歯を骨の中に埋め込んでいます。セメント質は象牙質の外側を覆っていて、通常、見えることはありません。肉眼的には黄色をしてます。歯根膜は、コラーゲン線維からなっています。歯根膜を構成する線維の一部にシャーピー線維と呼ばれる線維がありますが、このセメント質に接する側と、歯槽骨に接する側の両端が石灰化していて、こいつが頑張って歯と骨をくっつけてます。歯槽骨は、歯槽を構成している骨です(まんまですが、何か?)。
余談ですが、セメント質〜歯槽骨までの間を歯根膜腔と言います。「歯根膜腔が拡大・・・」とか言いますが、意味が良く分かりません。「あれ、歯髄は?」と思ったそこのあなた!!あとで説明するので、待っててください。
【歯冠と歯根】
お口を見たときに、白く輝いているもの・・・それが、臨床歯冠です。通常、歯肉覆われていて見えてない部分は、(言うのか分からんが)臨床歯根です。臨床があるなら、解剖もあるの?って話になると思いますが(ならない??)、解剖歯冠はエナメル質に覆われている部分を指します。ってことは、解剖歯根はセメント質を覆っている部分になるわけです。
要するに解剖歯根(セメント質)が見えていたら、歯肉が退行しているってことですね。